“病院”“クリニック”は、あなたにとって身近な存在ですか?

Date:2012年04月25日14時17分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部
“病院”“クリニック”は、あなたにとって身近な存在ですか?

健康で豊かな毎日を送るためにも病院という存在は不可欠。
でも、医療費や薬などの費用面、公的制度の不明瞭さなど不安はいっぱい!
安心して病院と付き合うためにはどうしたらいい?

■必要?ホームドクター
ホームドクター=かかりつけ医とは、どう付き合うのが理想的なのか…?

 「ホームドクターには、まず、普段の様子を充分に知ってもらってください」というのは、福岡逓信病院で医療ソーシャルワーカーとして患者さんを支援している図師由里子さん。
何かあった時にすぐに相談でき、親身に話しを聞いてくれるホームドクターを持つことは重要なこと。そして、いざ不調が出たというときには、“医師同士のネットワーク”を活用して、より専門的な治療を受けるようにしましょうと図師さんはいう。

「自分のことを良く知っている先生に相談し、それから専門的な治療を受けるというのが、患者さんにとって一番負担が少なく、ストレスも少ないと思います」。また紹介状を携えた方がいい、もう一つの事例は“セカンドオピニオン”を希望するとき。

「先生にその意思を伝えた上で相談し、紹介状と検査データを持ってセカンドオピニオンを受けた方がいいでしょう」というのは、同じく逓信病院・医療ソーシャルワーカーの鬼木浩之さん。

良い医療を受ける上では、“コミュニケーション”がとても大切な要素に。思ったことを投げかけて、充分なコミュニケーションがとれるかかりつけ医を、じっくり時間をかけてみつけてくださいと、鬼木さんは医師との付き合い方を教えてくれた。


■知りたい公的制度
生活にも直接影響が出るお金のこと。活用できる医療制度等はどう調べる?

 “医療ソーシャルワーカー”。馴染みが少ないかもしれないけれど、彼らは医療・福祉を含めた生活全般についての相談に対応する専門家。

近年では医療ソーシャルワーカーを配置し、広く患者の不安解消に取り組む病院が増えている。

「入院、外来に関わらず相談いただけます。担当の医師の話を聞いて、例えば費用に関して不安を感じたり、今後の生活はどうしたらいいのか、親を入居させる介護施設の選び方が分からないなど、医師には相談しにくいことを含めて何でも話してください」と図師さん。

もやもや漠然とした悩みでも相談可能か…図師さんに問うと、「私たちの仕事は、患者さんの生活が無理をしないで成り立つように、自分の力でできるようにと、患者さんの目線にたって支援をすることです。そのために、経済的なことも含め、どんな生活をしていて、どんなことに困っているのか、というところから相談をスタートします。初めから明確な相談内容である必要はありません。困ったことがあるけど、誰に相談すればいいのかなということも、気軽に話してください」という。

特に相談をおすすめしたいのが、複雑に入り組む医療制度、福祉制度そして介護制度に関して。

「日本の制度は、自ら申請をしないといけない制度が多いですが、恩恵を受けることができる公的制度の存在に気づいていない人も意外と多い。自分だけでは調べる事が難しいので、相談してほしいですね」と鬼木さん。医療ソーシャルワーカーとは、医療と社会と生活者(患者)を結びつける架け橋的存在なのだ。


■高齢独居で不安
子ども世帯は遠方で生活—。高齢者のみ世帯、独居はやっぱり不安…。

 福岡も高齢者のみ世帯、独居高齢者の数が少ない方ではない。こういう世帯で大切なのは、話をできる人の存在。「一人で暮らしていても、近所はよく知っている人という安心感は、その質を全然違うものにします。地域にある包括支援センターのような相談窓口も活用し、ひとりぼっちにならないことが重要です」と図師さん。

さらに鬼木さんは、介護家族の孤立も避けたい問題だという。「話を聞いてもらうことで心の整理もできます。地域の介護講座などに参加して、孤立化しないよう、ネットワークを作ることが、先々困ったときの助けになります」。

病院、医療ソーシャルワーカー、行政はもちろん、同じ環境を持つ仲間もまた、心強い相談相手となるということだ。

取材協力/福岡逓信病院 医療ソーシャルワーカー
鬼木浩之さん・図師由里子さん


ぐらんざ読者“2大お悩み”に、専門医はこう答える!
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