寒さなんて吹き飛ばす!真冬の健康作りましょう

Date:2014年01月29日15時04分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部


寒い日がきたかと思えば一転、温かい日がやってくる…。
今年の冬は寒暖差がとっても大きく、からだのリズムも不調律になりがち。
そんな時期だからこそ、内側からパワーみなぎるからだにしたい!
日頃の暮らしに溶け込んだ、無理のない健康法を実践しませんか。

今回、冬のからだ作りを教えてくれたのは、
BLUE RISE(ブルー ライズ)早田麻理子さん

身体を整えるデトックス、こころや意識を整える手法を体得し、ファスティング(断食)とヒーリングセッションを融合した美食セラピーや食指導、セミナーを開催。
楽しく体とこころの両面を整えながら行う美食セラピーで常にバランスよく内側から整えることを推奨。

BLUE RISE
福岡市中央区今泉2-1-70-707
TEL:092-725-8031
営業時間:完全予約制

まずは 冬のからだの声に、耳を傾けましょう。

動かなくても、冬のからだは疲れてる

「今日は寒いから動きたくない…」冬になると何度このセリフが頭に浮かぶことやら。動物にとって冬は冬眠の季節ですから、人間だって冬にはどうしても行動が緩慢になってしまいます。そんな時期だからこそ、無理してトレーニングをするのではなく、生活の延長線上で少しずつからだを鍛えて春に向けてのコンディションを整えたいものです。そのためにも知っておきたいのが、冬のからだの特徴。今回、冬のからだのことや健康法を教えてくれたのは、美食セラピストとして活躍中の早田麻理子さん。

「冬のからだというのは、腎臓への負担が多く、とても疲れやすい傾向があります。それは、夏のように汗をかかなくなることによって、体内の水分調節を尿だけでしようとするためです。また、体温を維持しようとからだが頑張るため基礎代謝が思っている以上に上がっているのも特徴です。意識していないうちにからだの中は活発に動きエネルギーを消耗しているので疲れやすいのです。よく、体温をあげるために体内から変えましょう、と言いますが、そのためにはおなか、つまりは“内臓”の正常な動きが不可欠です。水分調整で疲れた腎臓を始めとした五臓六腑を鍛えるために意識したいのが、生命エネルギーが溜まる場所“丹田”です。からだの真芯にあるこの場所を意識することから、健康づくりをはじめましょう!」。


ぽかぽかの鍵は、からだの奥にあり!

からだの真芯に位置するといわれる“丹田”。
聞きなれないからだの場所ですが、ここを意識し、活性化させることが、五臓六腑のはたらきを促し、おなかの中をぽかぽか温かくする秘訣です。

TRY1 “丹田”を探す

 丹田というのは、中国道教に説く身体の部位の名前であり、解剖学的に存在する臓器ではありません。しかし、気功や禅、武道においては、心身一如の境地に至るための大切なポイントとなっています。

 その丹田の場所を簡単に探すために、まず両手指で三角形を作ります。
 親指をおへその下あたりに当て、指で作った三角形をおなかの上に乗せます。

 おなかの上でできた三角形の真ん中の位置、ここが丹田です。身長や体型によってその位置は違いますが、およそおへそから3僉腺記儔次皮膚から3僉腺記儕にあるといわれています。

 ここを強化することで、五臓六腑を鍛えていくとこができます。
丹田の鍛え方はTRY2でご紹介!


TRY2 冷え性チェック!

「指先は冷たくないし、私は冷え性ではないわ!」と思っていても、実は内蔵がぽかぽかしていない、“隠れ冷え性”の場合があります。

 健康維持のためには、内蔵の冷えは大敵!冷え性か否かを知ることは健康づくりに必要不可欠です。チェック方法は簡単。

 TRY1で見つけた丹田の上に手を押し当てるだけ。この時、おなかより手の方が温かいと感じた方は冷え性です。反対に、手よりもおなかの方を温かいと感じた方は冷え性ではありません。洋服の上からでもOKなので、今すぐチェックしてみてください。


 冷え性だった…という方は試していただきたいのが、丹田運動。これもとっても簡単。

 丹田を意識して、突き出したり凹ましたりを繰り返すだけです。このとき、肩が動かないように気をつけてください。何度か繰り返して腰のあたりが重たくなったり、痛くなったりする場合は、腎臓が弱っているサイン。

 その場合は無理のない範囲で、毎日少しずつ丹田運動を続け、丹田の活性化をはかり内蔵を動かしていきましょう。無理は禁物です、少しずつの継続が健康のひけつです。


TRY3 朝晩に取り入れたい丹田呼吸法

 呼吸は深くなれば深くなるほど、血流が良くなります。姿勢をぴんと伸ばし、肺だけではなくからだの奥深くから呼吸することが大切なのですが、正しい姿勢を保つのは意外と大変。そこでおすすめなのが寝転がってする丹田呼吸法です。

 仰向けに寝そべり、丹田を意識しながら(TRY1のように手で作った三角形をおなかの上に置くと意識がしやすいです)

 まずは、丹田から大きく吐き出す。1日の疲れをすべて吐き出すようなイメージで深くゆっくり吐き出します。そして大きく吸う。清々しいエネルギーを自然に入ってくる分だけ吸うイメージです。これもゆっくり大きく行ないます。

 このとき、胸が上下動かないように気をつけてください。(胸が上下している場合は肺呼吸が主になっています)この丹田を意識した大きな呼吸を3回くらいゆっくり繰り返します。

 たくさんの回数をするというよりも、より深くゆっくりと呼吸することの方が大切です。新しい空気、エネルギーをたくさん体内に入れて、なんとなくスッキリと活性化したなというイメージがあれば、上手に丹田呼吸ができた証です。

 ぜひ、朝晩2回、お布団の中で試してみてください。



冬ケア1 冬の隠れ水不足にご注意!くだもので美味しく水分補給を。

 冬は夏と違って汗をかかない分、喉の渇きも感じにくいので、意識して水分補給をすることが大切です。お白湯を飲むことが体温を下げず、また体内への吸収も良いといわれていますが、お白湯ばかりでは味気ない…という方におすすめしたいのがくだものです。

 くだものは「食べる水」といわれるくらいに水分が豊富。その上、果汁からはビタミンやミネラル、酵素を摂ることができるので、冬の疲れたからだにはとっても効果的なたべものです。今の季節だと温州みかんやりんごは、水分補給と同時にからだを冷やさないのでおすすめです。

 また早田さんが、推奨されるくだものの食べ方は、朝に食べることです。消化のスピードが早いものから胃の中に入れると、胃への疲れが軽減されるといいます。故に、繊維もたっぷりで消化がいいくだものは、朝に食べて、一日の水分補給をしましょう。


冬ケア2 冬のカサカサ乾燥肌には良質な油で中から潤いを。

 乾燥は冬の大敵。エアコンを使っている室内はなおさら乾燥しやすいので、冬になるとカサカサ肌でかゆみが取れない…という悩みもでてきます。クリームなどを塗って表面からのケアも必要ですが、中の改善、内側からのケアがとっても大切。

 からだの中からの乾燥防止に必要不可欠なのはやっぱり油分です。ダイエットのために…生活習慣病の予防のために…と、敬遠しがちな油分ですが、良質な油を適量摂取することは、健康のためにあらゆる効果をもたらします。 ここでいう“良質な油”とは、荏胡麻油や亜麻仁油、シソ油に代表される“オメガ3”の油です。血液中の脂質濃度を下げる働きがあるといわれていますが、人間のからだの中では作ることができない油のため、食事から摂るしかありません。鮭、さば、いわしなどの青魚に含まれていますが、食品からだけでは摂取がしにくいものです。

 荏胡麻油や亜麻仁油は油臭くないため、加熱をせずに食べる直前に料理にふりかけて食べると、おいしく油分を摂ることができ、内側から潤いを与えることができます。


冬ケア3 冬のカサカサ乾燥肌対策に、おすすめのおやつ。

 冬の乾燥肌が気になる方におすすめしたいもうひとつの食品が、ナッツ類。

 ナッツ類のなかでも特に、くるみ、ピーナッツ(落花生)、カシューナッツ、アーモンドは、オメガ3の油も多く含んでいます。これらナッツ類は、油分の他にミネラル・ビタミンも含み、かつ食物繊維なのでとっても優秀な食べ物。この栄養素まで余すとこなく吸収するためにも、“生”の状態のものにこだわって食べてくださいと早田さん。

 ローストされたものは、酸化し、栄養も失われカロリーも生のものに比べてあがってしまいます。手のひらに乗る量くらいを食べるとからだの中から潤ってきます。

 ちょっと口寂しいときのおやつにいかがですか。


冬ケア4 からだの芯からぽかぽか入浴法

 寒い日はアツアツのお風呂にドーンと入って、一気に温まりたい!という思いもありますが、冷えた脱衣所・浴室から急に熱い湯の中に入るのは心臓に大きな負担をかけてしまいます。よく耳にする“ヒートショック現象”ですね。これを防ぐためにも、また、からだの芯から温めるためにも、体温とおなじくらいあるいは、体温より少しだけ温かいお湯にゆっくりと浸かることが大切です。

 ここでおすすめなのが、ぬるめのお湯でゆっくりからだの奥深くまで温もりを浸透させる“酒粕浴”。

 酒粕は美白効果なども期待されるので、酒粕効果を存分に堪能しましょう。まず、クレンジング・洗顔が終えたら酒粕をひと握り(30gくらい、板状でない方が使いやすいです)を手に持ち、湯船に入ります。そしてまずは、顔に塗って“酒粕パック”!そのあと、少しずつ湯船に酒粕を溶かしていくと、ダマにならず溶かしやすいです。酒粕に含まれた酵素の作用で、美白、潤い、保温と一石三鳥。お酒に弱い方、アレルギーがある方は使用する分量にご注意ください。

 また、お掃除の際にも酒粕の酵素が大活躍で、排水口などの汚れも微生物パワーで分解してくれます。昔ながらではありますが、自然の持つ力を120%活用できる入浴法なのです。


冬ケア5 喉が痛いときに食べたいひと品。

 乾燥や風邪の影響で喉が痛くなることが多い季節です。薬に頼るのもいいですが、体調の良くないときほど、美味しいものを口にしてほっとしたいものです。

 喉にいい食べ物はたくさんありますが、今の時期に特に美味しくなる金柑を使ったひと品をご紹介。

 のど飴としても売られている金柑は、喉の炎症を抑えまた、扁桃腺の腫れも抑えるため、喉にいい万能食品です。特に皮にビタミンCが多く含まれるため、この皮をより美味しく食べるためにプラスしたいのが、はちみつ。はちみつは喉の炎症を抑えるのと同時に、胃腸の調子を整えたり、疲労回復の効果もあります。咳や発熱で疲労感が増したときにぴったりの組み合わせです。

❶金柑の皮に縦に数本、切り 込みをいれ種をとります。
❷トースターで5分ほどチン
❸表面が温まったら取り出してはちみつをかけて完成〜!

 と、とっても簡単。中がジュワーっとして美味しく喉を潤してくれます。


冬ケア6 からだの中から温める食事。

 冬の野菜は冬のからだのために必要な栄養素の宝庫です。

 春菊や大根の葉などの葉野菜は血管を丈夫にするビタミンCをはじめ、目や肌にいいカロチンも多く含まれています。大根やかぶもビタミンCの宝庫。その上、消化を促す酵素も豊富に含まれるので胃に優しい食材です。レモンにも匹敵するといわれるほどのビタミンCを含むレンコンは、風邪予防にも効果があります。またネギはアリシンという血行を促す成分を含みます。そして冬野菜の王者ともいえる白菜もビタミンC、食物繊維がたっぷり。どれもこれも、鍋に入れると美味しい冬の味覚ですが、これらを使ったからだを温める料理のオススメは、“紅鮭の酒粕汁”。昔ながらの料理ですので、きっとご家庭の味がそれぞれおありだと思いますが、汁ごと味わうこの料理は旬の栄養を余すとこなくいただくことができる逸品です。

 また、からだを温めるにはナトリウム、つまり適度な塩分も必要。お味噌汁におつけものといった食事は、質素だけれど実はからだを温める知恵料理なのです。おつけものが旬の野菜であればなおさら理想的。発酵すると栄養素がぎゅーっと凝縮されるのですが、なんと、生のきゅうりを1本食べるのと、きゅうりのお新香1枚を食べるのはおなじ栄養素といわれています。冬野菜をしっかり食べることができたら、体温も免疫力も上がって、風邪をひきにくいからだ作りをすることができるのです。


 大寒を過ぎ、寒さの峠も折り返しではありますが、まだまだ寒さの波は押し寄せてくることでしょう。油断はできない…と思いますが、早田さんは「頑張りすぎないで」といいます。

「健康に関する情報はたくさんあって、塩分の摂り過ぎはいけない、一日何品目以上食べないといけないなど、食にまつわる情報は飽和状態です。一生懸命に取り組むことも大事ですが、常に完璧である必要はありません。からだは不思議なもので、足りないと欲するものです。なので食べたいものは我慢をせず食べていいのです。その結果、食べ過ぎたな…というときは、次の日は少し野菜を多く摂るなど、長期タームでバランスを取れればOK。からだの声に耳を傾け、対話をしながら力を抜いて健康作りを楽しみましょう」

 暮らしの延長線で実践できる、冬の健康法のおはなしでした。