ぐらんざ特選 オトナの秋旅

Date:2014年09月30日20時33分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部



澄んだ空気が気持ちいい高野山。弘法大師は、高野山の造営にあたり壇上伽藍から始め、密教思想に基づく金堂、大塔、西塔、僧房等の建立に心血を注いだ。

「高野山」「熊野」が世界遺産に登録されて10周年。
これを記念して9月14日(日)〜12月13日(土)の間、「わかやまDC 」が開催される。
いち早く、和歌山県の魅力を探りにぐらんざスタッフが現地取材へ行ってきた。


開創1200年
天空の聖地「高野山」


 新幹線で博多から新大阪へ。南海高野線の特急「りんかん」、「天空」、ケーブルカーなどを乗り継いで標高900mにある世界遺産「高野山」に到着。欧米人の観光客がとにかく多い。「京都・奈良も行ってきた。しかし、高野山こそ日本的待遇」と多くの外国人が口を揃えて言うほど、和を体験できる日本を代表する観光名所だ。
 まずは、弘法大師が真言密教の修行道場を開創する際、真っ先に整備に着手した『壇上伽藍』へ。
 根本大塔、御影堂など、建造物の壮大さに圧倒され思わず背筋がピンと伸びてしまう。
 聖地巡りの後は、2016年の大河ドラマの主人公「真田幸村」が蟄居した寺院『蓮華定院』で、お坊さんの直接指導による写経体験や精進料理を堪能。僧侶の修行を体験するのも高野山の醍醐味。静寂にして厳かな時間を過ごせる貴重な時間であった。




高野龍神スカイラインで穴場スポット巡りと
日本三美人湯龍神温泉でほっこり



 高野山の後は、高野龍神スカイラインの大パノラマを楽しみながらドライブして、穴場スポットを周るのも◎小澤さん夫妻が営む龍神地釜とうふ工房『るあん』は、薪で火加減を調整し地釜で丁寧に作る豆腐が人気。硬めの食感と大豆の濃厚さが癖になる味わい。週末限定のカフェもある。
 旅行といえば「温泉!」というほど日本人は温泉好き。温泉天国でもある和歌山。今回は日本三美人湯のひとつ「龍神温泉」へ。川沿いにある露天風呂は絶景!泉質が良く重層泉なので入るだけでお肌はつるつるに。

様々な日本一がいっぱいの和歌山!
醤油の発祥の地、「湯浅」散策もお勧め



「蚊取り線香」の生産量日本一の和歌山。有田市では除虫菊の栽培が盛んで、『石井除虫菊工業所』で蚊取り線香作り体験ができる。そして有田鉄道で実際に使用されていた鉄道車両「キハ58003」の乗車体験ができる『有田川町鉄道交流館』へ。11月に運転体験も開始予定。鉄道ファン必見の場所だ。
 体験後は、旅のお楽しみ「食」!海の幸が豊富な和歌山は「太刀魚」も漁獲量日本一。太刀魚づくしの料理を『鮎茶屋』で心行くまで堪能。最後は、醤油醸造の古い町並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「湯浅」を散策。醤油の香りが漂い、町家や蔵などの古建築が多数残る町並みは、どこか懐かしく心が和む。帰りはJR「湯浅駅」から特急「くろしお」に乗って新大阪駅へ。そこから新幹線で博多まで帰っていった。
「わかやまDC」開催中のこの秋、ぜひ和歌山県を訪れてみては?


,泊まりは川沿いの露天温泉もある旅館『下御殿』へ。龍神温泉は日本三美人湯。入浴後「美人証明書」も発行してくれる。(発行手数料(送料込)500円) ※要問い合わせ ◎下御殿 ☎0739・79・0007
↓『るあん』の週末限定カフェのプチスイーツプレートはなんとこのボリュームで550円。
 ◎龍神地釜とうふ工房るあん ☎0739・79・0637 もめん豆腐324円。豆腐の製造体験あり。



きス掌融代のような町並みの醤油発祥の町「湯浅町」。『角長』の醤油は昔ながらの手作り。
 ◎湯浅町役場 産業観光課 ☎0737・63・2525
 ◎(株)角長(かどちょう) ☎0737・62・2035
ΝА崗気機関車D51」や「キハ58003」を見て、乗車して楽しめる。運転体験も11月開始予定。
 ◎有田川町鉄道交流館 ☎0737・52・8710
無心になって思わず作ってしまう蚊取線香体験。写真は型抜きした瞬間!
 ◎(株)石井除虫菊工業所 ☎0737・83・3201 ※要予約。1,200円
有田市は太刀魚の漁獲量日本一!料理のバリエーションが豊富で、中でもオススメは太刀魚丼!
 ◎有田川温泉 鮎茶屋 ☎0737・88・5151




少女読書 1924年 佐賀県立美館蔵

さぁ、秋本番。心地よい秋風を感じたら、
ぶらりと佐賀の街を散策するのはいかがだろうか?
芸術の秋に、ふさわしく、街のいたるところで
アートとの出会いが。佐賀に出かけてみよう。


日本女性の美を描いた
色彩の画家、岡田三郎助


日本の洋画、その礎を築き、至高の美を求めた「画人」岡田三郎助の20年ぶり、最大かつ究極の展覧会が、11月16日まで佐賀県立美術館で、「特別展岡田三郎助、エレガンス・オブ・ニッポン」と題して開催中である。岡田三郎助は佐賀市に生まれ、明治から大正、昭和の初めにかけて活躍し、1937(昭和12年)年に第一回文化勲章を受章するなど、洋画壇の重鎮として日本近代洋画史に大きな足跡を残した。佐賀県立美術館と岡田の関わりは深く、1983(昭和58年)年の開館以来、岡田三郎助の作品を収集し、その画業と人物を顕彰してきた。特別展はその集大成ともいうべきもので、岡田の全画業を人物画、風景画の代表作によって紹介している。岡田の柔らかく、繊細かつ優美な色調は、フランスでの師ラファエル・コランから受け継いだものだ。コランの下で絵を学んだ日本人は、黒田清輝、久米桂一郎、和田英作らがいる。岡田はその色調を、日本的な美感と結びつけながら、独自の画風を作り上げていった。典雅さと品格をたたえた数々の女性象は、岡田芸術の代名詞となり、「美人画の岡田」と称えられた。今回、岡田の美人画の最高傑作「あやめの衣」(ポーラ美術館蔵)、「婦人半身像」(東京国立近代美術館蔵)、「裸婦」(佐賀県立美術館蔵)の3点が1940(昭和15年)年の岡田三郎助遺作展以来、約70年ぶりに揃って展示されている。繊細な筆致により描かれる気品に満ちた岡田作品の数々、その至高の美の世界を堪能してみてはいかがだろうか?




名君、鍋島直正に迫る
「大閑叟展」



 県立美術館を出ると、目の前は、佐賀城本丸歴史館がある。ここでは10月4日〜11月30日まで、「大閑叟展」が開催される。「閑叟」とは、名君として誉れ高い、10代佐賀藩主・鍋島直正の号である。藩政を改革し、殖産興業政策を推進。西洋文明を積極的に採用し、軍備近代化・反射炉建設・蘭学奨励・種痘などを行ない、全国にその名をとどろかせた。200年前の歴史ロマンに触れるのも、また楽しみである。

佐賀のまちかどで、
アートと出会う旅


 佐賀城本丸歴史館の向かいにある、明治の香り漂う「さがレトロ館」。明治20年に建てられた元佐賀県警察本部を改築したレストラン&カフェである。さらに散策すると、ひときわ目を引くガラス張りの建物がある。「佐賀大学美術館」だ。国立大学に併設する美術館は全国でも珍しく、2016年に芸術学部の新設が決まった、大学の新しいシンボルにもなっている。また、佐賀駅方面に向かうと、歴史的建造物の集まる地区、柳町に。ここには古き良き時代にタイムスリップしたかのような佐賀市歴史民俗館がある。なかでも旧古賀銀行は、九州五大銀行のひとつに数えられたほど隆盛を極めた。様々な資料が展示され、佐賀の歴史・文化を知るには格好のスポットである。芸術の秋、ご夫婦で佐賀へ出かけてみては?