健康特集

Date:2015年03月27日13時39分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部


 少しずつ、少しずつ年を重ねていく私たち。そして、同じように両親をはじめ、周りの大切な人たちも年を重ねていく。
 同じ話を何度もするようになったり、穏やかだった人の気性が荒くなったり…。ふとしたときに時折感じる、小さな違和感。
「自分が知っている母親じゃない」「何故こんなこともわからないんだろう」。身近で、大切な人だからこそ、変わっていく姿をこわく感じたり、つい苛立ってしまうことも。 でも、本当は知っている。変わっていくことに一番不安を覚えているのは、その本人だということを。
 だからこそ、知りたい。学びたい。大切な人に何が起こっているのかを。そして、私たちに何ができるのかということを。

気付きたい、認知症の兆し。
早目の治療と、正しい対応が笑顔をつくる

家族が認知症ということは、最初は認めたくないと思うことも。
でも、認知症も病気の一つ。早期治療と正しい対応をすることで、
病気の悪化を遅らせることができるかもしれない。こわがらずに認知症と向き合っていこう。

ただの「もの忘れ」?それとも「認知症」?
 年をとると、誰しもが感じるもの忘れ。人間の脳は、50代をピークに老化現象が始まると言われ、記憶力が次第に衰えていくことはごくごく自然なこと。しかし、すべて年のせい、としてしまうと認知症の初期症状を見逃してしまうことにもつながる。家族の様子を気に留め、変化に敏感になろう。

「もの忘れ」と「認知症」は何が違う?
 単なるもの忘れの場合は、“忘れてしまった”ことに自覚があり、日常生活への障害はほとんどない。一方の認知症の場合は、経験自体を忘れ、自力での生活が困難となる。一見同じように見えるが、実は症状や影響の範囲は異なるのだ。


認知症チェックシート
家族の行動がいつもと違うという人は、以下のチェック項目との照らし合わせを。
認知症の人によく見られる行動をまとめたものなので、いくつか当てはまる場合は医療機関へ相談を。


家族に認知症の症状がみられたら
 大切な人に認知症の症状がみられたら、出来るだけ早めに専門医へ相談に行くよう促そう。認知症は放っておくと悪化していくが、薬物療法などでの早期治療により進行を遅らせることができる場合もある。病院によっては問診に加えてMRIや早期アルツハイマー診断システムなどを使い、脳の委縮や機能を検査できるので、より正確な診断が期待できる。

※厚生労働省「かかりつけ医認知症対応力向上研修」より引用


認知症の家族との付き合い方

本人も、そして家族も大変な問題の認知症。
対応のポイントを知っておけば、お互いの負担を減らすことができる。


「認知症」になっても幸せでいるために
 身近な家族が認知症になると負担も増え、変わってしまった相手に悲しく、辛い想いを抱くこともある。本人、そして家族を追い詰めないためにも、自分たちだけで抱えこまず、病院や専門機関に早めに相談して。正しい対処法をとることが、皆の幸せに繋がるのではないだろうか。

取材協力/虹と海のホスピタル
参考資料/『認知症と毎日の生活』
©Janssen Pharmaceutical K.K. 2013