冬こそ入門!漢方薬

Date:2016年01月20日13時01分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部

市販薬や病院に行ってもなかなか解決しないからだの症状をかかえている方、
風邪や花粉症などこの季節ならではの病気でお悩みの方、
今年の冬は専門医に相談して漢方薬デビューはいかがだろうか?




 病院で睡眠薬をもらっているが全然眠れなくて…いつも10時〜11時には床に入るが、寝付けなくて2時くらいまで起きている。咳が出て、足が火照る。それが気になって眠れない。「眠れない」には実は様々な原因があるが、陰陽のバランスが崩れて、足の火照りや咳などの「熱証」が発生、それを冷ましたいので冷たいものを欲しがるという症状。これは典型的な「陰虚証」。
 陰虚は簡単に言うと、体を冷ましたり、休めたり、回復させる力。年齢を重ねるとどうしても低下する力でもある。補陰剤の中でも特に下半身の熱症状をとる漢方を試すのがおすすめだ。


そもそも漢方薬とは?
植物、動物、鉱物などを乾燥させたり蒸したりして仕上げたものが漢方薬。ふつう数種類の生薬を組み合わせて、その配合によってさまざまな症状に適応させる。現代医学では原因がわかっていない病気や治療法が確立していない病気などに特に効果を上げると言われる。



Q.どんな方が漢方を?
ぐらんざ世代のお客様の場合、やはり病院で痩せるように言われている方や、膝が痛くて痩せたいと思っている方が多いですね。それとダイエットを目的としている方も。効果としては10日で2キロ、1か月で5キロくらいの減量のペースで実現されています。※個人差があります。
(漢方相談統括アドバイザー、薬剤師 河端 孝幸氏)




 体を温める力が低下した状態を陽虚というが、八味地黄丸こそ陽虚の代表漢方薬。健康オタクだったと言われる徳川家康も愛用していたとされる漢方薬だ。
 八味地黄丸が合う体質の特徴は、寒がりで元気がない、精力減退、子宮発育不全など性機能低下がある、むくみ、多尿、乏尿、腰痛があるといったタイプで、冷え症はじめ不妊症やアンチエイジング、加齢による症状に使われることが多い。ただし、神経質で胃腸が弱い場合は桂枝加竜骨牡蠣湯がおすすめ。冷え症にも様々なタイプがあるので、やはり自分の体質に合った漢方薬を飲むことが大切だ。



人間をつくる3つの要素
漢方では、人は気、血、水という3つの物で構成されていると考える。気はからだを支えるエネルギー、血は全身をめぐる栄養、水はからだを潤す水分を表わす。この3つのバランスがくずれることによってさまざまな病気が発生するのだ。そこで効果を発揮するのが漢方薬というわけ。



 暖冬からのいきなりの冷気など、気温差で体調をくずす人も多いはず。ひきはじめの2日間は葛根湯。そのあともなんとなくだるいようなら柴胡桂枝湯。そしてとにかく咳と、咽がイガイガ、ヒリヒリ痛い時はプロポリス飴の出番だ。ときどき耳にするプロポリスは、ミツバチが木の芽や樹液、あるいはその他の植物源から集めたもの。ハチの巣への病気や寄生者の侵入の阻止、真菌や微生物の成長の阻害を目的とした成分だ。
 現在では健康食品や飲料として利用されることも多く、抗菌・抗ウイルス・抗炎症・抗腫瘍作用等を期待した服用が行われている。


薬膳による効用
中国には昔から伝わる「医食同源」という考え方がある。食物と薬の源は同じ、という意味だ。実際に漢方薬の原料の多くは食物から作られる。薬膳と呼ばれる食事療法もその一環で、日常の食生活を正すことによって罹病を防いだり、食物の薬効を食事に取り入れることを治療としたりも。




Q.初心者はどうすれば?

漢方薬は今までの経過や体質、舌の状態等を詳しくお伺いし、なぜ病気になったのか、そしてこれからどのように健康を取り戻していくかのご相談から話をさせて頂きます。そして薬の用意ができたら、煎じ薬の作り方、のみ方なども丁寧にアドバイスしますよ。(前出・河端氏)




 20年ほど前に日本アレルギー学会にて抗アレルギー作用があると発表されてから花粉症の方に愛用されているお茶が甜茶。甜茶ポリフェノールによるヒスタミン抑制作用は多くの研究で実証されているが、「飲んだけど効果がなかった」と言う方にはぜひ「ブレンドして飲む」ことを試したい。
 一般的に単品で使われることが多い○○茶に対して、漢方が大きく違うのは複数生薬のブレンドと言う点。花粉症にもっとも有名な小青竜湯で言えば8種類の生薬がブレンドされていて、ブレンドすることでお互いに毒性を弱めたり、効果を強めたりすることができる。



副作用の可能性
漢方薬を飲む時に起こる副作用と思われる不快な症状が瞑眩(めんげん)。これは漢方薬を服用したり、東洋医学的治療の際に起こる好転反応のこと。漢方薬で体の中が巡りはじめると、不要なものが排出され、それに伴い様々な症状が出る。不要なものが出きったら、自然と治まるはず。





 更年期障害でよく聞かれるのがホットフラッシュという症状。冬でも足には扇風機を当てないと眠れなかったりする人も多い。ほかにも疲れやすく、風邪を引きやすい、夏・冬ともに苦手になり、鼻炎、お通じがコロコロしているなどの特徴も。ほてりの原因は陰虚火旺。手足のほてりは漢方では「陰虚」と捉える。
 簡単に言えば、ボヤが起きているけど、消す水がないという状態だ。このボヤを消すためには、水をバシャッとかけても駄目。体をしっかり潤し、ボヤを消せるようにしなければいけないので、体を潤す「補陰剤」の中でも、気血をしっかり補う漢方を補給すべきだ。



薬の併用は相談を
ごくまれに、病院の薬と漢方薬を併用した場合に状態が悪くなる場合が。一緒に飲んでも大丈夫かどうか必ず担当医、薬剤師に相談することが必要だ。また、漢方薬を飲みはじめたからといって、それまで飲んでいた薬を勝手にやめてしまう人がいるが、こちらも担当医、薬剤師に相談のうえ判断を。