読みたい作家ランキング発表!

Date:2016年08月20日13時01分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部

                                              ぐらんざ巻末アンケート
                                     2015年12月号〜2016年5月号より

あなたが好きな作家は誰ですか?
好きな作家の作品は沢山読みたいけれど、いつの間にか読み尽くしてしまうことも。
そこで、今回は新しく好きな作家を見つけてもらいたいと、
ぐらんざ読者に聞いた「読みたい作家」ランキングをご紹介します!





男性、女性ともに人気の高かった又吉直樹が堂々の一位に。お笑い芸人でありながら、芥川賞作家という、これまでにない経歴を持つ又吉直樹。
元々大の読書好き、特に太宰治の大ファンで、携帯の待ち受けを太宰治にしたり、太宰治のイベント「太宰ナイト」を開催することも。
純文学好きの彼の、純文学デビュー作『火花』は発表されるや否や世間の話題となり、芥川賞を受賞したニュースは長く世間を賑わしました。一種、独特な文体にクセになる人も続出。未読…という方はぜひ一度お試しあれ。

又吉直樹著 『火花』 文藝春秋




又吉直樹と同じように、兼業作家である阿川佐和子もランクイン。飾らない言葉で綴られるエッセイは、隙間時間にもサクッと読み進められます。食いしん坊っぷりを発揮した食べ物についてのエッセイも多く、読んでいると必ずお腹がすいてくるのでお覚悟を。ベストセラーになった『聞く力』は、新書とはいえ非常にわかりやすい文章で書いてあり、一気読みしてしまう人も。

阿川佐和子著 『聞く力』 文春新書










五木寛之を語る上で欠かせないのが、幼少期、朝鮮からの引揚で過酷な体験をしたことではないでしょうか。人生に行き詰まり二度ほど本気で死を考えたことがあるという五木だからこそ、「生きる」とは何かを問うた作品からは上辺だけではない、重みが感じられます。代表作『大河の一滴』では、マイナス思考であることがこの世の中を生き抜く助けになると、ままならない人生を歩む上でのヒントを伝えています。

五木寛之著
 『大河の一滴』 幻冬舎文庫









女性読者が読みたい作家には、林真理子、瀬戸内寂聴と刺激的な作家の名前が並びました。男性に人気の五木寛之とは対極的な顔ぶれが面白いところですね。
1位の林真理子は、小説もエッセイも女性の欲を描かせたらピカイチ。ベストセラーとなった『不機嫌な果実』は、原作発表から20年を経た今年、再度ドラマ化され話題となりました。虚構の話であっても、女性なら誰もが共感できるようなディテール表現でグイッと引き込まれます。

林真理子著
 『不機嫌な果実』 文春文庫







先日、天皇陛下からビデオメッセージという形でお気持ちを示され、「天皇陛下」について考えながら、ふとこの小説を思い出しました。
著者は「加治将一」。氏の著書には多数の歴史小説があり、その中でもこの小説は日本書記や古代史の史実を絡めて書かれています。歴史ファンは読んで損は無し!








ハンガリー出身の作家で、1956年のハンガリー動乱の中、亡命。『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』の三部作が代表作。読みやすく明解なのに、どれも亡命の厳しさ、戦争のもたらす狂気、人間の醜さが背景にある。この作風の虜となって手に入れたのがこの戯曲集『怪物』。









「郊外都市にくすぶる鬱屈」なるテーマを得意とする筆者は、『無理』に代表される、ひたすら破滅へとつき進む群像を描いたノンストップ・クライムノベルが読み応えあり。長編でもひと晩で完読可!










短編、長編、エッセイと幅広い作品がありますが、泣かされる作品が多く、本屋での立ち読みは要注意!一番好きなのは『蒼穹の昴』シリーズですかね。清末期の中国を舞台にした話で、登場人物たちの愚直な生き方に痺れます。