ココロとカラダの芯を鍛えよう!

Date:2017年04月20日13時01分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部



 春から初夏にかけてのこの季節は、気候の変化や身の回りの変化から心がざわつくという人も少なくない。そこで今回は、穏やかに毎日を過ごせるよう、心の芯をきたえてくれるお遍路をご紹介。
 お遍路とはそもそも弘法大師空海が修行した四国の八十八カ所の霊場を辿ることで、その足跡を感じるもの。もとは僧侶たちの修行として行われていたが、江戸時代に入り伊勢神宮や出雲大社などへの参拝を兼ねた“旅”が流行すると、お遍路も一般の人たちに広まっていった。一般の人にとっては旅・レジャーの要素も強かったが、明治・大正の頃になると、修行の色が濃くなる。お遍路と聞いて頭に思い浮かぶ白装束を纏い始めたのも、この頃から。人々は身内の供養のため、体や心の病気平癒のため、そして自分自身を見つめ直すため白装束、つまり死ぬ覚悟を決めた死装束で霊場を巡っていった。

 お遍路をする人=お遍路さんは、霊場を巡っていくとあちらこちらで食べ物を振る舞われたり、泊まる場所を提供されたり地元の人から様々な“お接待”を受けることがある。これは、四国の人たちは「お遍路さんは弘法大師と共にいる」と考えているため、お遍路さんを施しをすると弘法大師に功徳をつんでいる意味も持つからだそうだ。

 険しい遍路道を行き、霊場を巡り仏とまみえる。さらに地元の人たちの優しさに触れることで、これまでの自分勝手な行いをあらため、そして自分は一人じゃないと思える旅。それこそがお遍路。巡るうち心はきっと元気に、強くなっていく。


順打ち/逆打ち
八十八カ所ある霊場(寺院)は1番〜88番まで番号がふられているが、実は意外なことにまわる順番に決まりはない。徳島から時計まわりに巡ることを「順打ち」といい、反時計まわりにまわることを「逆打ち」という。基本的に道案内は順打ちに合わせて作られているため、逆打ちは順打ちよりもまわることが難しい。このことから逆打ちすると、順打ちの三倍ご利益があるとも言われている。

通し打ち/区切り打ち
一度に八十八カ所の霊場をまわることを「通し打ち」、何度かに分けてまわることを「区切り打ち」という。都合に合わせて何度でもまわることができるので、一度に全部まわるのは難しいという人もご安心を。さらに今は、歩いてまわるお遍路のほか、タクシーやレンタカーを使ったお遍路も増えている。交通機関を使いながらも昔ながらの歩き遍路を体験したいという人には、電車+歩きの組み合わせがおすすめだ。



第八十八番礼所 大窪寺


お遍路マナー
何事も思いやり
参拝の際にローソクを立てるときは、次の人もローソクを立てやすいよう奥側から。同じように線香も遠いところから立てていこう。また、寺院の境内を歩くときは、皆が歩きやすいように左側通行で。

もらい火はしない
ローソクに火をつけるときは、先に火がついているローソクから火をもらわないこと。これは、お遍路をする人は何かしら抱えているものがある人が多いため、もらい火をするとその“業”までもらってしまうことから。



鐘は参拝前に
鐘を鳴らすのは、仏への挨拶のためなので参拝前に。参拝後は「戻り鐘」と言って、葬儀などで亡くなった人を送り出す意味もあるので縁起が悪いとされている。

橋では金剛杖をつかない
弘法大師が橋の下で一夜を過ごしたという言い伝えから、四国では「すべての橋の下にはお大師さんがいる」と言われている。弘法大師がゆっくり休めるよう、杖をついて音を立てないように橋を渡ろう。

取材協力/四国巡拝センター



 体の芯といえば、思い出されるのが「体幹」というキーワード。聞いたことはあるが、実はよくわからない…という人も多いのでは?

 体幹とは、「腰椎・骨盤・股関節複合体と胸椎と頸椎」の部分。わかりやすく言うと、首から太ももの付け根あたりまでのことを指す。手足や頭を除いた、人間の体の中心部分全体を大きくとらえたのが“体幹”というわけだ。このため、果たしている役割も大きい。
 まず一つ目の役割は、重力に逆らって姿勢を正しく保つこと。体幹が弱ければ、重力で体の上体が下にひっぱられ、背骨が丸まり猫背になり、首・肩のコリはもちろん頭痛を引き起こす原因にもなってしまう。

 内臓を保護するのも体幹の大切な役目だ。体幹がしっかりしていれば内臓を正しい位置に導き、さらに内臓が圧迫されないように筋肉がスペースを保つ。しかし、体幹が弱いと、十分にスペースを保てず、内臓が圧迫されることも。例えば胃腸が圧迫されると代謝の低下につながり、気道や肺が圧迫されると深く呼吸をすることの妨げになってしまう。呼吸が浅いと、リラックスをしているときに作用する副交感神経のスイッチが入りづらく、就寝中なども緊張状態が続き目覚めの悪さや、鬱などを引き起こす原因に。

 さらに関節を正しく動かすことにも体幹は影響している。自動車のタイヤを体幹に例えるならば、タイヤの軸がぶれていると蛇行運転になってしまうようなイメージだ。歩行する際、手足が不安定にぶれてしまったり、力が正しく手足に伝わらないので、無駄に疲れてしまったり…。

 想像以上に、体全体に影響を与える体幹。あらためて自分の体幹を見直したい。


下記の項目のあてはまるものをチェックしてみよう。
ひとつでもあてはまれば、体幹が弱まっている可能性あり!

□ 最近、代謝が下がってきたように感じる(太りやすくなった)
□ 最近疲れやすくなった
□ お腹がポッコリしている
□ 普段の姿勢が猫背である
□ 肩こり・首こり・腰痛がある
□ 重い荷物を片手で持つと体が真っ直ぐに保てない
□ 靴下やストッキングを立ったまま履けない
□ 椅子から立ち上がるときにどこにもつかまらずに
  スッと立ち上がることができない
□ つまづくことが多くなった
□ 呼吸が浅い





その1
仰向けに横になり、膝を立て腰を上げる。
このときに、肩から膝まで体が一直線になっていなければ体幹のバランスが悪くなっている。





その2
四つんばいになって、対角線上の手足をまっすぐに上げる。このときにぐらつきがあれば、体幹が弱くなっている。




健康面に様々な影響を及ぼす体幹。
毎日トレーニングして、アクティブに楽しく過ごせる体を手に入れよう!

1.仰向けに横になり、脚は直角に曲げた状態で、腕はまっすぐに伸ばして上にあげる。
対角線上の手足を伸ばす。これを左右5回ずつ繰り返す。
※肩、股関節に違和感がある場合は伸ばしすぎない。
※腰に違和感がある場合はおやめください。



2.四つんばいになり、対角線上の手足を真っ直ぐ伸ばす
伸ばした手足をお腹の下でくっつけるように近づける。
これを左右5回ずつ繰り返す。
※膝に違和感がある場合はおやめください。


3.片膝をつき、両手を前に伸ばし掌を合わせる。
立てている方の脚と同じ方の腕を後ろに伸ばす。
これを左右10回ずつ繰り返す。
※膝に違和感がある場合はおやめください。



取材協力/福岡市健康づくりサポートセンター、Hearts Bridge