九州国立博物館「タイ 〜仏の国の輝き〜」4月11日(火)〜6月4日(日)

Date:2017年04月20日13時01分 | Category:博物館・美術館 | Writer:ぐらんざ編集部
九州国立博物館「タイ 〜仏の国の輝き〜」
4月11日(火)〜6月4日(日)

人間味溢れるタイの仏様には“微笑みも”
王国門外不出の名宝多数“見らんと損タイ”


 去る3月、天皇・皇后両陛下が訪問され、一躍脚光を浴びたタイ王国から、門外不出とされた名宝と、選りすぐりの仏教美術が一堂に集められ、今九州国立博物館で、日タイ修好130周年を記念した特別展として展覧されています。

「微笑みの国」とも「魅惑の国」とも言われるその人なつっこい国民性は、今度の天皇・皇后両陛下の訪問の様子を通じても、ひしひしと伝わってきましたが、その原点が仏教を国是としてきた国の成り立ちにあることが、今回の特別展からも十分伺えます。

 国民の95%が仏教を篤く信ずる国民であるだけに、托鉢で街中を歩く仏僧への接し方一つを取ってみても、仏教が人々の日々の暮らしの中に寄り添い、溶け込んでいる姿を如実に見て取ることができます。

 タイでは仏をもっと身近に捉えているのか、日本の仏像の顔形がどこか近寄り難い毅然として、俗世間と一線を画したある種の冷たささえ感じさせられるのに対して、写真上段の「仏陀遊行像」などタイの仏様は人間味に満ち、くねらせた全身の曲線美には色気さえはっと感じさせられます。
 又14世紀から18世紀まで、400年余の長期にわたり国際交易都市として繁栄した、バンコクの北50キロ程に位置するアユタヤでは、国王は仏教を国教とする一方、莫大な富を蓄えた「大商人」でもありました。

 富を思うままにした黄金の仏教文化を花開かせると共に、下段の「金象」のようなタイならではの聖なる象をはじめ、王の権力と神聖さを見せ付けた名宝には事欠かず、101点がタイの文化財で見所は一杯です。

 この他タイと日本とのかかわりも深く、鎖国前まで続いていた朱印船貿易がもたらした日本文化は形を変えてタイに根付き、国王の戴冠式に使われる日本刀を模した刀剣なども見ものです。

 日タイ合計151点からなるこの共同展覧会は7月には東京で、そして12月には本国タイでも展示される予定になっています。


金象 アユタヤー時代 15世紀初 
チャオサームプラヤー国立博物館








仏陀遊行像 スコータイ時代 14-15世紀
サワンカウォーラナーヨック国立博物館



廣靖邦(ジャーナリスト)
元RKB報道局長。ソウル特派員中海外の文化、歴史に目覚める。これまで50カ国余・16万キロをレンタカーで回り、各地の風土、文化を観察し博物館、美術館等を歴訪。現在西南学院大学マスメディア実践論講師、西日本文化協会評議員、九州経済フォーラム理事、九州観光推進機構運営協議委員、九州日中文化協会理事長、モンゴル友好協会理事、九州国立博物館振興財団専務理事等。



福岡近郊博物館・美術館5月〜のスケジュール
※( )内の料金は、特別・前売り・団体料金、詳細はお問合せください

九州国立博物館
タイ 〜仏の国の輝き〜


〜6月4日(日)
●一般 1,600(1,400)円
●高大生 1,000(800)円   
●小中生 600(400)円
休館日/月曜日(ただし5月1日(月)
は開館)
☎050・5542・8600(ハローダイヤル)







福岡県立美術館
ディズニープリンセスと
アナと雪の女王展


〜6月11日(日)
●一般 1,500(1,300)円
●高大生 1,200(1,000)円   
●4歳〜中学生 800(700)円
休館日/月曜日(ただし5月1日(月)
は開館)
☎092・715・3551



福岡市博物館
世界遺産
ポンペイの壁画展


〜6月18日(日)
●一般  1,500(1,300)円 
●高大生 800(600)円
●小中生 500(300)円
休館日/月曜日(ただし月曜日が祝日
の場合は開館、翌日休館)
☎092・845・5011







福岡アジア美術館
ルーヴルNo.9
〜漫画、9番目の芸術〜


〜5月28日(日)
●一般 1,300(1,100)円   
●高大生 1,000(800)円
●小中生 600(400)円
休館日/水曜日(ただし5月3日
(水祝)は開館)
☎092・715・6071




熊本県立美術館
夢の美術館
〜めぐりあう名画たち〜


〜5月28日(日)
●一般 1,200(1,000)円
●小中高生 700(500)円
休館日/4月24日(月)、5月8日(月)、
15日(月)、22日(月)
☎096・352・2111