マイペースで楽しむ大人の山歩き入門

Date:2017年05月16日15時24分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部


富士山が世界文化遺産に登録され、「山の日」が国民の祝日になり、
ますます加速する登山ブーム。シニア世代の登山者も増えているとか。
ひと昔前のスポーツとしての登山ではなく、
大人の趣味として野山を楽しむ気軽な山歩きを始めてみてはいかが?



山と出会って
セカンドライフが一変!


 「山と出会って人生観が変わりました。以前は定年後はもう人生の終末に向かう暗いイメージばかりでしたが、今はむしろ定年が待ち遠しいくらい。だって自由に山を楽しむ時間が持てるでしょ。老けてなんかいられませんよ」と明るく語るのは50歳で山デビューを果たした立岩留美子さん。更年期の体調不良がきっかけで、健康のために山に登り始めたという立岩さん。当初は足は痛いし、翌日は全身筋肉痛になるし、幾度もやめようと思ったものの、山の景色はそれは素晴らしく登山仲間との出会いやふれあいも広がって、徐々に山の楽しみがわかってきたと言います。最初は低山をゆっくり歩いていた立岩さんも徐々に体力と自信がつき、三年目にしてついに開聞岳(標高924m)へ。

 自分の足で登った山頂から池田湖や海岸線を眺めた瞬間、なんともいえない感動が溢れてきて、すっかり山に魅了されてしまったそう。その後は九重、阿蘇、屋久島、月山、鳥海山(標高2236m)にも登頂。「山の高さが増すごとに登るのは大変になりますが、喜びと感動はさらに大きく深くなっていきます。今や日本女性の平均寿命は85歳を超えていますが、健康寿命はそれより十数年も短いと言われています。登山はきっとその健康寿命を伸ばしてくれるはず。実際、山では私の母と同年代の方に励まされることもあり、頼もしい限りです。まだまだこれから。生き生きと年齢を重ねながら山を楽しんでいきたいと思っています」

 立岩さんをこんなに元気にした山の魅力をあなたも感じてみたくなったでしょう?



❶福岡県内の低山を中心に登っていた6年ほど前の立岩さん。当時は体力がなく登るのは大変だったそう。


❷徐々に体力と自信がついてきた頃。由布岳東峰へ初登頂。


❸昨年夏は標高2,236mの鳥海山へ。高山植物の花畑、雪渓に感動。表情にも余裕が。






登山を楽しむ3つのポイント

⒈装備…ザック、登山靴、レインウェアが基本。水筒、手袋、タオル、ファーストエイドキット、携帯電話、ライター、ティッシュペーパー、ビニール袋、日焼け止め、着替えなど。

⒉体力…日頃運動をしていない人がいきなり高山に挑戦するのは危険。低山から始めて徐々に慣らしていこう。アウトドアショップや地域の登山サークルに入会して、体力にあったコースを選べば安心。

⒊天候…山の天気は変わりやすい。天気予報をしっかりチェックして無理な計画を立てないこと。



日帰り登山ならこんな装備で

)校辧鳥膤粟防止や頭の保護のために。

▲競奪…日帰り登山なら20〜30リットルが適度なサイズ。

グローブ…岩場をつかむときなどに手をけがから守る。日焼け防止や防寒にも。

ぅ蹈鵐哀僖鵐帖朕縮性と速乾性に優れたものを選ぶ。

ゥ愁奪ス…靴擦れしにくく蒸れにくいウール素材で中厚のものがよい。

ε仍碍ぁ張魯ぅットのトレッキングシューズなら足首の捻挫を防げる。

Р蔀紂勅造魯ΕД以上に大切。吸汗速乾性に優れ、肌ざわりのよいものを選んで。

┘ΕД◆捗鼎傭紊任海泙瓩並硫皇汗瓩髻0天候や遭難時にも視認されやすい鮮やかな色がおすすめ。



登山アプリ「YAMAP」を活用しよう
会員数No.1を誇る登山・アウトドア向けサービスYAMAPを使えば、あなたのスマホがアウトドアGPS機器に大変身。
携帯の電波が届かない山や離島でも、無料で地図や現在位置を見ることができるほか、写真や感想を共有しコミュニケーションツールとしても楽しめる。



楽しみ方は十人十色
無限に広がる山の醍醐味


 まずは登山というより山歩き、野山を散歩するように気軽に楽しんでみては。
必ずしも山頂を目指さなくてもいいんです。中腹でのんびり過ごしたって構わない。
季節の花を見る、写真を撮る、アウトドアクッキングを楽しむなど目的もさまざま。
ひよっとしたら下山してからの温泉や酒屋での角打ちがお目当てな人だっているかも。
若い頃より経験を積んだ今だからこそ感じ方も深まり、楽しみ方もさらに広がります。

人生をより豊かにする山歩きへ、一歩踏み出してみませんか。



取材協力/山とスキーの専門店ラリーグラス ☎092-712-8909 福岡市中央区大名2-2-46
     みどる山の会 〒800-0037 久留米市諏訪野町2378-43 https://yamamdr.jimdo.com