山本華世の食談義 一一八巡目

Date:2017年05月17日13時14分 | Category:食談義 | Writer:ぐらんざ編集部
旬と瞬を感じて。四季折々の食材を揚げたてで楽しむ
老舗天ぷら専門店・四代目の職人技に舌鼓



岩永佳也さん
昭和32年創業の老舗天ぷら店の四代目。「長浜市場に揚がる海鮮、地元福岡・九州の野菜や山菜を吟味しています。その持ち味を最大限に活かした天ぷらで季節を感じていただきたいですね」


山本華世
FBS「めんたいワイド(山本華世のしゃれとんしゃあ!!)」、NEWスタイルメディア「カヨチャンネル」、その他、学校や行政の講演などで活動中。



 店内に一歩入った瞬間から「この店は間違いない!」そう思わせてくれるのがここ。博多の地で四代続く老舗、天ぷら岩永本店。天ぷら鍋が鎮座する厨房を囲むようにL時型のカウンターが設えてあり、熱々揚げたてをいただける天ぷら専門店です。この道26年の店主・岩永佳也さんが一品一品、目の前で揚げてくれる天ぷらは、口に運ぶたび幸せ気分に浸れること請け合い。舌の肥えた角界や歌舞伎界、球界にも常連さんが多いというのも頷けます。

「博多は食材の宝庫。今からの季節だと夏野菜がいいですね。ナス、トウモロコシ、オクラ、カボチャ、新レンコンがおいしくなりますよ。魚はキス、メゴチ、アワビ、ウニ、稚鮎などが旬を迎えます。なかでも、ぜひ味わっていただきたいのが稚鮎。産地から活きたまま運んできているので、独特の爽やかな香味を存分に楽しんでいただけます。日本には四季がありますから、ぜひ、その時期その時期の旬を味わっていただきたいと思っています。素材によって揚げる温度や時間を変え、その持ち味や香りを存分に引き出すようにしています。こう見えて結構、繊細な仕事をしてるんですよ」と気さくな笑顔を見せる店主の岩永さん。

 テーブル席もありますが、特等席はカウンター。ごま油の芳ばしい香りが鼻腔をくすぐり、油の弾ける軽やかな音が食欲と期待感を高めてくれますよ。こちらの車海老の天ぷらは、足だけを別に揚げてくれるんだけど、サクッとした口溶けとともに海老の濃厚な旨みが口いっぱいに広がって…これが美味!もちろん、プリプリの食感とふわりとやさしい甘みの天ぷらも絶品で、まさに職人技の極みです。旬の味覚を楽しみに季節ごとに訪れたいもの。

 地元福岡や九州のおいしい日本酒も豊富にそろい、手に入りにくい銘柄も独自のルートで入手しているのだとか。

 どうです?今夜あたり。



揚げたてを銀台の上に。
おすすめは、旬の素材をひととおり楽しめる天ぷらづくし(8,640円)。
〆は天丼や天茶で。




天ぷら 岩永 本店
☎092・522・0288
福岡市中央区清川3-27-8

(営)月〜土曜11:30〜14:00、17:30〜22:00
(休)日曜(祝日の場合は営業、翌月曜休み)