海の見える街へ

Date:2017年06月15日17時12分 | Category:特集 | Writer:ぐらんざ編集部




メリケンパークにはポートタワーやモニュメントなど、目を惹く建築物が並ぶ。
海風を感じながら散策するだけでも面白い。



いつの時代も、私たちに憧れを抱かせる街・神戸。「おしゃれで、モダン」。そんな神戸のイメージは、神戸港が国際貿易港として栄えたことが大きく影響している。神戸港は今年で開港150年。節目の年だからこそ、様々な時代の移り変わりを見つめてきた神戸を訪ねたい。

 神戸のランドマークと言えば、メリケンパークの神戸ポートタワー。和楽器の鼓のようなフォルムに、印象的な赤い色。優美なその姿から「鉄塔の美女」とも呼ばれている。タワーの赤が空と海の青さに映え、コントラストが美しい。展望室からの360度に広がる景色を見渡す爽快感はたまらない。

 また貿易港ならではの景色と言えば、北野異人館街も外せない。海を望む高台にレトロな洋館が立ち並ぶここは、明治20年代に居留外国人の新しい住宅地として開発された場所。異国情緒漂う街並みに旅気分も盛り上がる。さらに、神戸はコーヒーやジャズなどの日本発祥の地でもある。昔も今も街に息づく、異国の香りを肌で感じよう。


北野異人館街の風見鶏の館。洋館と和風建築が混在する街並みは神戸ならでは。


明治から昭和まで貨物の倉庫だった煉瓦倉庫。今はレストランなどが入る複合施設として再生されている。


今も北野界隈には多くのジャズクラブが点在。ちなみに神戸のジャズは「スウィング」が主流だそう。




帆船フェスティバル[ 7月15日(土)〜17日(月祝)]

国内外の帆船を、神戸港で一般公開を行う。
さらに15日は、史上初めて海技教育機構の訓練船総勢5隻(日本丸・海王丸・大成丸・銀河丸・青雲丸)が勢揃い!
海のロマンを感じるイベントになりそうだ。

◎場所/神戸港(新港第1・2突堤、中突堤、かもめりあ)
◎問合せ/☎078-322-0237
 海フェスタ神戸実行委員会
 (神戸市みなと総局みなと振興部振興課開港150年担当)






 
穏やかな別府湾の景色。高台からの眺望も、海沿いをドライブするのも気持ちがいい。


大分県日出町は、穏やかな別府湾と鹿鳴越連山の山々をのぞむ風光明媚な町。かの新渡戸稲造も日出を訪れた際、別府湾を臨む美しい景色を讃えて「本物のナポリ以上の眺望で、東洋のナポリだね」と言葉を残したと言われている。

 別府湾は美しさだけではなく、恵みの海としても人々から愛されてきた。古くから漁業で栄えた日出町には三つの漁港があり、ブランド魚として知られる城下カレイやサワラ、シラス、鱧などが水揚げされている。その中でも、近年の注目は鱧。

 もともと、この辺りでは鱧は獲れなかったそうだが、四十年ほど前から水揚げされるように。別府湾には鱧の餌となる小魚が多いため京都など関西方面へ出荷されると、「肥えていて、身のりがいい」と評判をよんでいる。地元では食べる習慣がなかったが、最近は懐石はもちろんのこと、唐揚げやフライなどにして提供する飲食店も増え親しまれるようになった。

 様々な鱧料理の中でも、やはり一押しは鱧しゃぶ。昆布、そして鱧の骨を焼いたもので出汁をとる。グツグツと煮立ったところで、骨切りをした鱧を出汁に潜らせる。身の色が白く変わったら食べ頃だ。地元の漁師によると、あまり火を通しすぎないことが美味しく食べるコツとのこと。一口食べると、鱧の上品な旨みとともに香ばしい出汁の香りが広がる。プリプリとした食感もたまらない。福岡ではなかなか口にすることができない、新鮮な鱧しゃぶ。美景とともに頂きたい。




昔懐かしい漁港の景色。漁師同士は、真っ暗な夜の漁でも船の電灯の形で誰の船かわかるそう。




3つある漁港の中心は大神漁港。毎週日祝日と水曜(不定休)を除き、毎朝市場が開かれている。一般の人も購入できる場所があるので、市場の雰囲気を味わおう。




鱧漁は6月に解禁されたばかり。夕暮れから漁に出て、まだ暗いうちに帰る。涼しい時間帯に漁をすることで、活きがいい状態で水揚げすることができる。




夜は、対岸にある臨海工業地帯の煌めく夜景が水平線を彩る。昼とはまた違う顔を楽しめるのも魅力。




漁師の婦人会が用意した鱧しゃぶを味わえる体験プログラムも(ページ下コラム)。もちろん日出町の新鮮なハモを使用。





鱧しゃぶと別府湾ナイトクルーズ[6月24日(土)、7月22日(土)18:00〜20:30]
※他日程希望の場合は気軽に相談を。

漁師おすすめの鱧料理「鱧しゃぶ」を食べた後は、漁船に乗って夜の海をクルージングして、臨海工業地帯の工場群や別府の夜景を鑑賞。
また、他の漁船の近くを通った際は、鱧漁の網を仕掛けている様子などを間近で見ることができる。
別府湾を知り尽くした漁師のガイドも楽しみ。


◎料金/5,000円(鱧しゃぶ、夜景クルーズ付)
◎定員/各24名(最少催行人数5名)
◎場所/大神漁港(大分県日出町大神)
◎予約・問合せ/☎0977・72・4255
       (日出町観光協会)


取材協力/日出町観光協会