「キー・オブ・ライフ」(76年録音)スティービー・ワンダー

Date:2017年12月20日13時01分 | Category:音楽 | Writer:相川 潔
「キー・オブ・ライフ」(76年録音)
スティービー・ワンダー


絶頂期のモニュメントとなる
スティービー全力の集大成作


 スティービー・ワンダーはファーストフィナーレ発表以降交通事故の後遺症からの回復を図るためリハビリと収録に時間を割いた。意欲的な創作活動により録り溜められた曲は膨大な量でLP2枚にエクストラEPが1枚付き、歌詞と参加ミュージシャンが紹介された24ページのブックレットが入ったずしりと重い豪華版で発表。

 当初は日本盤で5千円もしたので大学生にはとても買える代物ではなかった。この作品は発表以来全米チャート13週1位を独占する快挙となる。デューク・エリントンに捧げた「愛するデューク」やホーンを加えてバンド体制で臨んだ「回想」、録音中に生まれた娘を歌う「可愛いアイシャ」、ラテンロック風の大作「アナザー・スター」などまるで宝石箱をひっくり返したような豪華さである。

 バックアップメンバーもミニー・リパートン、ボビー・ハンフリー、ジョージ・ベンソン、ハービー・ハンコック、ロドシー・アシュビーなどジャズ界からの参加も多く、それぞれの曲で名演を披露して盛りたてている。すべて通して聴くと1時間45分にも及ぶ、まさに大作と言うべき作品だ。

大学時代には買うことができなかったが、就職して3年目の大晦日に京都まで行って米国タムラ原盤で購入したのを思い出す。貴重な愛聴盤である。


大学時代には買うことができなかったが、就職して3年目の大晦日に京都まで行って米国タムラ原盤で購入したのを思い出す。貴重な愛聴盤である。

相川 潔
元広告会社社員・長崎市生まれ熊本市在住。
ジャズ、ロック、ソウルなどのレコードを追い求めて数十年。名盤、奇盤多数。
レコードは盤、ジャケット、再生機を含めて楽しむべき芸術だと思います。