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終活特集 【豊活】 〜シニア ライフ デザイン〜

豊活とは…

これまでの人生を振り返ることで、現在の自分の状況を把握し、今を悔いなく生きること。
また、将来どうしたいのかを考え、より充実した自分らしい人生を目指すこと。
「豊活」という言葉は、いわゆる「終活」を前向きに捉えていくために、ぐらんざで使用する造語です。

 2018年8月号の読者アンケートで皆さんの終活状況をお伺いしたところ、将来も含めて終活を意識している人は全体の92%にも上りました。それでも「今はまだ早い」としている人が大半で、終活を「死ぬ準備」と捉える傾向から後回しにする人が多いようです。
 ぐらんざでいう「豊活」とは、これからに向けて備えておくことだけではありません。今までを振り返ることも、新しいことに挑戦することも豊活。過去、現在、未来、すべての時間において“自分の人生”とは何かを探り、より充実した人生にすること。今まで自分より家族のことを一番に考え生きてきた人も、豊活を機に自分のための時間を少し増やしてあげてみてはいかがでしょう。
 これまでの人生を振り返ったとき、仲違いで疎遠になってしまった相手、訪れてみたい場所、途中で挫折した夢などはありませんか?それらを“そのうち”どうにかしようと一向にアクションを起こさず、気付けば体が思うように動かなくなってしまった、なんてことにも。元気な今だからこそできるのが豊活ではないかと考えます。

50代後半・女性

高齢でひとり暮らしをしている母に、今後の住まいや資産管理の話をしたいのですが、なんだか急かしているようで話を切り出せないでいました。そんなときに手にしたエンディングノート。試しに自分が書いてみると、これまでの人生を書き出すことで今後の課題以上に日々の感謝に気づかされました。「私、書いてみたんだけどお母さんもどう?」と一緒に書くことで話をするきっかけにもなりました。

60代後半・男性

親が急病で倒れたとき、親が希望する治療のあり方や親の交友関係など何もわからず苦労したので、自分は子供たちに苦労させてはいけないと思い、少しずつ将来のことについて家族と話すようになりました。元気なうちだからこそ今後のことも話しやすいですし、将来必要なことだけでなく、今ハマっていることなど自分の気持ちを伝えることで以前よりも家族とのコミュニケーションが増えています。

50代前半・女性

私は兄と妹を持つ3兄弟の真ん中。兄弟間は昔から非常に仲が良く、結婚後も度々家族ぐるみで食事をするなど関係は良好でした。ところが母の死後、状況は一変。土地の手続きなど何もしていなかった母の遺産相続で揉めることになり、仲の良かった兄弟がまさかの分裂。亡くなった母も私たちがこんなことになるとは想像もしていなかったでしょう。遺言書でもあれば状況は違ったのかなと思う限りです。

 これから先、選択しなければならない事柄は多く待ち受けています。介護や、終末医療、相続や葬儀、お墓のこと…。どれも難しそうで遠ざけてしまいたくもなりますが、必要になってから短期間で決断するよりも、今から十分に家族と話し合い、必要な知識を蓄えておいた方が後悔のない選択ができるのではないでしょうか。少しでも先が見えてくれば、これからの行動指針にもつながるはずです。

まずは自分を知ること

 豊活を始めるにあたり大切なことは、自分を見つめること。自分の意志を家族に伝えるにしても、自分が何をもってそうしたいのかが言えないと、説得力のあるものにはなりません。
 そこで、自分を見つめる方法の一つとしてお勧めするのがエンディングノート。始めは書くことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、自分史を書くことと一緒で書いてみると意外と楽しかったりもするものです。難しい項目はとばしても、何度書き直してもOK。思いを文字にすることで自身の生き甲斐や新たにチャレンジしたいことが見つかるかも。また、なかなか面と向かって言えないことを文字に起こして伝える手段にするのも良いでしょう。使い方は自由。大切なポイントはあなたの情報を書き記すこと。その意味では長年書きためている日記だって十分なエンディングノートとなるわけです。遺言書を書くことも大切ですが、まずは自分の考えを整理するためにエンディングノートを使ってみてはいかがでしょう。
 自分のために、家族のために、まずは小さなことからでも始めてみませんか?

豊活の目的

  • ❶人生での後悔をなくすため
  • ❷これからの人生の行動のヒントを得るため
  • ❸家族に自分の将来の意志を伝えるため

◎終活でお困りのことがあれば、一般社団法人終活カウンセラー協会☎03・6426・8019まで

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