ゆうゆう紀行-第1弾- 天草エアラインで行く﨑津集落と天草堪能記

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録され、今、注目を浴びている天草市。福岡からは天草エアラインを使うと、わずか35分で到着。有効な旅時間の中で、大人の天草旅を存分に堪能しよう。

飛行機移動で
眼下に広がる風光明媚
 熊本県の南西に位置する天草市は県内最大の広さを誇り、福岡から車で行くと3時間をゆうに超すほど。そこでおすすめなのが、天草エアラインの利用。日本一小さな航空会社の飛行機でありながら大型旅客機に引けを取らない技術を備える。プロペラ機ならではの低い高度で飛行する窓からの景色は格別だ。天気の良い日は雲仙普賢岳や天草五橋周辺の島々がすぐそこに。地図を見ているかのような美しい眺めに癒され、あっという間に到着。
 現地では、時間を気にせず自由に回れるレンタカーや初めての天草旅でも効率よく巡れる周遊バスを利用しよう。

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キリシタン文化を語る
世界の宝・﨑津集落
 江戸幕府によりキリスト教が禁じられていた250年以上もの間、激しい弾圧に耐えながらも密かに信仰を続けてきた潜伏キリシタン。その歴史を語る遺産群の一つ、﨑津集落は日本の在来宗教とキリスト教が共存し、独自の宗教的文化を残す貴重な地となっている。 歴史を紐解くべく早速、集落散策へ。より深い知識と感動を得るならば、地元ガイドによる散策がおすすめ。 天草にキリスト教が伝来したのは今から450年程前、この漁村に南蛮船が来航していたとき。禁教期に入ると宣教師も神父もいなくなり、キリシタンたちは身近なものを信心具として代用するように。﨑津の町を歩いていると恵比寿様や大黒様を目にする。これらはキリスト教の神・デウスをそれらに見立てたためだという。 注目は諏訪神社と﨑津教会。諏訪神社は、潜伏キリシタンが日常は氏子や仏教徒になりすまし、夜は教会代わりとすることで長い潜伏時代を耐えることができた場所である。大勢のキリシタンを検挙した『天草崩れ』の取り調べが行われたのもこの神社。信心具の没収で出てきたのはクルスやロザリオではなく、意外にもアワビの殻。これは貝殻の内側模様を聖母マリアに見立てて崇敬するという、漁村特有の信仰形態の表れだ。一方の﨑津教会は、禁教令が解かれた後に建てられたもの。艱難辛苦を乗り越えてきた潜伏キリシタンの歴史を後世に残すため、絵踏みをしていた場所に祭壇が置かれている。

 

❶海上周遊クルージングから見る「海上マリア像」。桟橋近くにある「きんつ市場」にはお土産処も。 ❷諏訪神社と﨑津教会をつなぐ“神の道” ❸“迫害と弾圧のシンボル”諏訪神社の鳥居から見える“復活のシンボル”﨑津教会。近隣の「﨑津集落ガイダンスセンター」では観光・拝観マナーのガイドを実施している

海の幸と温泉で
心身ともにホッコリ
 散策を終えたら、﨑津教会の側にある寿司処「海月」でランチはいかが。その日の仕入によって変わるネタは地元の漁で獲れた新鮮な魚を使用。女性でも一口で食べやすいようにネタを厚く、シャリを小さくしている心遣いが嬉しい。カジュアルで洒落た店内、目の前で握ってくれるカウンター席で海を眺めつつ、ここでしか味わえない至福のときを楽しんで。
 﨑津を離れ、車で20分程北上すれば下田温泉。“沸かさず薄めず循環せず”の天然かけ流し温泉で、そのやわらかさが好評。昔から湯治ができる温泉として地元の人にも愛されている。


❹温泉街の中心部にある「下田温泉五足の湯」。営業10:00~21:00、第4水曜休み ❺記事下に紹介のモニタープランでも食べられる「海月」のランチ

■下田温泉五足の湯 天草町下田北1310-3
☎0969-27-3726
営業時間:11月~2月 9:00~21:00/3月~10月 9:00~22:00
※寿司処「海月」は次項で詳しくご紹介

天草の魅力を満遍なく
旅のプランに加えて
 天草での楽しみはまだまだ尽きない。アクティブ派にはイルカウォッチング。芸術派には国の登録有形文化財「天草文化交流館」での陶芸体験。アカデミック派には潜伏キリシタンに関わる貴重な品々を集めた「天草ロザリオ館」などおすすめスポット多数。

 

❻陶芸初心者には手びねり体験がおすすめ。旅の記念にもなるはず ❼隠れ部屋で祈りを捧げる信者たちの姿を再現した天草ロザリオ館のジオラマ

■天草ロザリオ館 天草町大江1749
☎0969-42-5259
http://hp.amakusa-web.jp/a0784/MyHp/Pub/
※天草交流館は次項で詳しくご紹介

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