ゆうゆう紀行-第3弾-伝説のランナーを訪ねて 冬の魅力を満喫する 熊本・玉名エリアの旅



▲げんやま展望公園:玉名市の実山(げんやま)にある「げんやま展望公園」は、眼下に広がる街をはじめ、有明海や島原半島までも見渡せるビュースポット。

2019年の大河ドラマ「いだてん」は日本初のオリンピック選手”金栗四三”が主人公の一人。そんな彼を育んだ街・玉名エリアが今熱い。彼の足跡を巡りながら、熊本の新しい魅力を再発見する大人旅へ出掛けよう。

 2019年の大河ドラマ「いだてん」。日本で初めてオリンピックに参加した選手であり、日本マラソンの父と称される熊本県玉名郡和水町出身の”金栗四三”を主人公に、人情味あふれるドラマが繰り広げられている。そこで今回は、金栗四三が青春時代と後半生を過ごしたゆかりの地を巡りながら、いつもの熊本旅とは一味違う、美味しく、そして情緒豊かな旅を紹介したい。

新しい味覚
南関あげに舌鼓

20歳頃の金栗四三

 福岡から南関インターのある熊本の南関町までは、車で1時間と少し。九州自動車道を走れば、あっという間に到着する。南関町は、金栗四三が10歳から通った玉名北高等小学校のある場所。自宅のある隣町の和水町から、往復12キロの道のりを走って通学していたという。険しい坂道で苦しかったが、病気の父親に代わって家計を支える兄の頑張りを思い起こし、自分を奮い立たせたそう。そんな彼が食べていたであろうものが、南関あげ。薄くパリッと揚げてあるのが特徴で、みそ汁や郷土料理の南関煮しめなど、この辺りでは日常の食卓に欠かせないものになっている。中でも、海苔の代わりに甘辛く煮たあげで巻く「南関あげ巻き寿司」はここならではの逸品。しっとりもっちりとした南関あげによく味が染みこんで、滋味深い美味しさ。油揚げとは似て非なる本場の南関あげをぜひ食べてほしい。

願いが叶う寺院で
梅の香りに満たされて

 お腹を満たしたら、厄払いの寺として各地から多くの人が訪れる玉名市の蓮華院誕生寺奥之院へ。ここは世界一の大きさを誇る大梵鐘「飛龍の鐘」があり、願いごとが叶うパワースポットとしても有名な場所。2月8日~3月3日まで春の訪れを告げる「玉名盆梅展」が開催され、樹齢約100~200年の古木や盆梅が彩りを添えるので、梅の花を愛でながら満願のパワーに触れてはいかがだろう。


▲(左)南関あげ巻き寿司:昔からおもてなし料理として愛されている南関あげ巻き寿司に舌鼓。 (右)蓮華院誕生寺奥之院:五重塔が迎えてくれる蓮華院誕生寺奥之院は、願いごとが叶う有名なパワースポット。


▲(左)金栗さんの銅像:新玉名駅には気迫あふれる金栗四三の銅像が立ち、玉名の街を見守っている。 (右)カレー:スリランカ人のワサンタさんが創る「わさんたらんか」の絶品カレー。その他にもカレーロードには名店が軒を連ねる。


▲山鹿灯籠浪漫・百華百彩:和傘や竹を使ったオブジェや、レトロな街並みが美しい豊前街道も幻想的。

山間に佇む
金栗四三の生家へ

 願をかけて心を一新した後は、金栗が生まれ育った生家のある和水町を訪れても面白い。築200年以上が経過した今でも現存しており、大河ドラマの放送に合わせて1月から一般公開されている。また、和水町はカレーロードがあることでも有名。地元産の野菜にお米、そしてこだわりのスパイスを使用した18店舗ものお店が点在するというから、カレー好きにはたまらない。しかもザ・日本のカレーから焼きカレーそば、カレーパンとバリエーション豊か。どのメニューを選んでも外れのない名店揃いなので、お腹のすき具合やその時の気分で選んでもいいかもしれない。

夕闇に灯りが浮かぶ
幻想的な山鹿の夜

 旅のラストは、2月の金曜と土曜に開催される山鹿市の「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」に立ち寄ってみては。和傘や竹を使ったやさしい和の灯りが古きよき街並みをほんのり照らし、とても幻想的。あちこちで揺れる灯りが非日常の世界へと誘ってくれる。帰りは山鹿自慢の温泉に入って、冷えた体を温めても。とろりなめらかな湯に浸かってお肌がすべすべになれば、未来への活力にもつながりそうだ。

 ドラマに想いを重ねて伝説のランナー・金栗四三の足跡を辿りながら、冬の玉名エリアを愉しむ旅は新しい魅力も沢山。まだ見ぬ熊本に、会いに行ってはいかがだろう。

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